「結婚」という言葉はメリット・デメリットを語るには主語が大きすぎる

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結婚のデメリットを挙げるはぁちゅう氏と、デメリットも含めていいもんだよと語るやまもと氏。両者とも主語が大きすぎると私には感じられました。


結婚生活が幸せなものになるか不幸なものになるか、メリット・デメリットは、などという話は、「相手との相性次第」で徹頭徹尾カタがつく、極めて個人的な話だと私は思います。恋愛感情、性格の相性、甲斐性や生活力の有無、産まれてきた子供の性質、親族との相性。パートナーや子供など、家族との関係性の良し悪しによって、結婚生活の幸不幸のほとんどは決定されます。

相性がバッチリ合い、同じ時間と場所を共有しているだけで幸せを感じるような相手との結婚は間違いなく幸せなものですが、同じ空気を吸うことにさえ嫌悪感を感じるような相手との結婚は、このうえなく不幸なものでしょう。


この世のすべての「結婚っていいもんだよ」という体験談は、「『この人と私との』結婚っていいもんだったよ」という、条件つきかつ結果論としての体験談です。やまもと氏が結婚を「よきもの」として語れるのは、あくまで「嫁さんとの相性が最高によかった」という幸運な前提あっての話であり、「結婚」それ自体が無条件によきものだという話ではないのです*1


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以前も書きましたが(参照)、結婚最大のメリットは、「愛する人と生涯を共に歩めること」だと私は思っており、結婚に対して↑のような価値観をもっています。

そんな価値観をもった私は、現在アラフォー独身ですが、独身を貫きたいとも、結婚したいとも思いません。人生を共に歩みたいと心から思える相手と幸運にもめぐり会えたなら結婚するし、めぐり会えなかったなら結婚しない。メリット・デメリットではなく、結婚とはただ、それだけの話ではないでしょうか。


ta-nishi.hatenablog.com

*1:やまもと氏自身も、記事中でそう語っているとおり。