人生を幸せに生きるためには、「友人」「趣味」「時間」「お金」「健康」が大事

シロクマさんの中年観、私の中年観

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シロクマさんこんにちは。お返事ありがとうございます。

中年という季節を楽しめているということで、なによりです。シロクマさんのような生き方…結婚し、子供を持ち、自分ではなく子供第一の人生を生きる。非婚化/少子化が進む昨今ですが、なんだかんだ言ってそうした生き方をする方が、現代社会ではまだまだマジョリティです。そうしたマジョリティの生き方を実践する中での諸々を発信してくことは、多くの方の人生の参考となる、価値のあることではないでしょうか。


翻って私を見れば、40歳のおっさんで独身子無し。属性だけ見れば、世間一般的には、あまり幸せな人生を送れていなさそうな、負のイメージを背負った存在かも知れません。試しに「40代 独身」でググってみれば、こんなマンガが真っ先に出てきたりします。


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こうした寂しい独身中年も、事実、世の中には存在しているのでしょう。しかし幸いなことに、40歳になった私は、人生で一番幸せだと言っても過言ではないような、全盛期を迎えてしまいました。こうした今の私から見た、個人的な「私の中年観」をお返事として書いてみようと思います。

私はあまり一般的とは言えない生活を送っているので、今回の話を一般論として語るつもりはありません。そうではなく、実在するひとりの中年男性の個人的人生観として、読んでいただければ幸いです。


酒と趣味を人生最大の生き甲斐とする、『最高の』人生

まず私は、仕事でも子育てでもなく、酒と趣味を人生最大の生き甲斐とし、夜の酒場へ繰り出してはDJをしたりして仲間とドンチャン騒ぎを楽しんでいる、不良中年です。この立ち位置が果たして「立派な大人」なのかということは置いておいて(笑)、この生活は、単純にとても楽しい。こうした場所で遊んでいると、身の回りにも同じような境遇のおっさんおばはんが集まってきますが、彼・彼女らも、総じて人生を楽しく満喫しているように見えます。

そうした光景を眺めていると、先に挙げたような悲惨な独身中年のイメージ、あれは嘘だなと。すべてが嘘だとは言いませんが、悲惨ではない独身の人生を送る方法はいくらでもあるし、それを実践している先人たちもたくさん居る。彼・彼女らに共通しているのは、「友人」「趣味」「時間」「お金」「健康」を、これらのことで深刻に悩まない程度に持っていること。この5つさえ充足していれば、人生は楽しく過ごせるのです*1


まぁもっとも、現在はこれらを駆使して楽しく過ごしている私ですが、10年後20年後のことはわかりません。放蕩生活が祟って生活苦に陥っているかも知れないし、健康や体力も失っているかもかも知れない。しかしなぁに、例えそうなったとしても、最悪、死ぬだけです。幸いなことに(?)、私が死んで困る妻子もいない。なにも問題はありません。40歳の私の、今現在の心境はこんな感じです。人生、最高。


別にこういう人生を望んだわけではない

最高の放蕩人生を、今まさに楽しんでいる私ですが、若い頃は、別にこういう人生を送りたいと思って生きていたわけではないんですよね。良し悪しではなく、私の生い立ち、性格、職場環境、出会い等、様々な要素が複雑に作用し、結果論としてこういう人生に「なってしまった」という言い方が一番しっくり来ます。

うちのブログ読者にはお馴染みの『例の彼女』と結婚し、普通に子供をふたりくらい作ろうと思っていたし、彼女と破局を迎え、それが果たせなかった時からの8年間、30代のほとんどすべての時間は、後悔と共に過ごしました。

この時期の私はまぁ、不幸でしたね。忘れようとしても忘れられない『例の彼女』の亡霊に苦しめられ、新しい女性を愛することもできず、一生苦しみ続けるのが私の残りの人生なのだと。私の残りの人生は余生なのだと、そう思っていました


しかしどうしたわけか、愕然とする程にあっさりと『例の彼女』問題は解決され、ふと顔を上げて周りを見渡してみれば、そこに広がっていたのは自分でも気付いていなかった、幸せな境遇にいる自分の姿でした。「友人」「趣味」「時間」「お金」「健康」。私は、すべてを持っている。人生に必要なものを、私はぜんぶ、持っていた。これまでの40年間で、いつの間にか、築き上げていた。

「40歳ともなれば、人生の変更可能性は狭まっています。良いことも悪いことも、それまでの人生で築き上げてきたものの延長線上で生きるしかありません。不惑とは、惑わなくなるのではなく、惑えなくなるのです」

先日、シロクマさんから献本いただいた、『「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?』に、↑のような一節がありました。その通りだと思います。そして、「大人」になった私が築いてきたものは、どうやら満更でもなかったようです。

結婚はともかく、子供を作るには厳しい年齢ですが、まぁそれはそれ。選択肢がないのであれば、結婚や子育て資金にと考えていたお金も自分や友人のために使えるし、早や死にについてもそれ程気にする必要もない(笑)「選択肢がない」「惑えない」ことは必ずしも不幸なことではなく、それはそれで、人生の指針を立てやすくなるというメリットにもなり得ることなのです。


とりとめもなく書いてきましたが、いま私が思うことは、

  • 独身中年になっても、悲惨ではない楽しい人生を送っている人はたくさんいる
  • 人生を幸せに生きるためには、「友人」「趣味」「時間」「お金」「健康」が大事

の2点です。これさえ忘れなければ、人生は素晴らしい!私からは、以上です。


「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?

「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?

*1:逆に言えば、この5つを持っていない人生は、結構厳しいです。独身・既婚を問わず。