先日書いた記事でも、「オタクとサブカルの違いがわからんのですが」という反応を多くいただいたので、教養はないですが、私が考える「オタクとサブカルの違い」を書いてみます。
「サブカルチャーとは…」みたいな学問的にちゃんとした定義ではなく、あくまで77年産まれの私が、90年代後半~00年代中盤ごろに感じていたメチャクチャ雑で俗なイメージで、これより過去とも未来ともまた違っているので、間違ってたり共感できなくても石投げないでください…と逃げ置いたうえで。
- ミニシアターに行くのがサブカルで、劇場版アニメに行くのがオタク。
- スタジオボイス*2/クイックジャパンがサブカルで、オタクは…対応するものが意外と思いつかない。アニオタならニュータイプ、ゲーオタならファミ通とかだと思うけど、それはサブカルでいうとロッキンオン辺りのジャンル誌になっちゃうし、オタク総合誌ってありそうでない気がする。
- ヴィレバンはサブカルで、アニメイトはオタク。
- 個人経営の隠れ家カフェに行くのがサブカルで、メイドカフェに行くのがオタク。
- ファッション/インテリアに興味あるのがサブカルで、ないのがオタク。
- 高円寺/下北沢がサブカルで、秋葉原がオタク。中野はおっさんオタ&おっさんサブカル。
メチャクチャ雑に言うと、スタイリッシュでオサレでモテそうなのがサブカル、モテなさそうなのがオタクです。
メシ屋でいえば、イタリアンと定食屋みたいなもんです。「醤油スパゲティ」的にお互いの意匠を取り入れた、「サブカルオサレアニメ*3」とか「アニメをモチーフにしたファッションブランド*4」なんてのもあります。
ちなみに↓の記事は、私の持ってるオタク/サブカルのイメージとだいたい一緒です。
私の周りではおおむねコレで通用するので、このイメージ、結構共有されてるもんだと思ってたんですが、先日の記事の反応見てると、世間的にはそうでもなかったのかも…
00年代半ばからサブカルは新ネタが出なくなってきて、10年代以降は完全に死に体。替りにオタクがサブカルを食う形でメチャクチャ勢力を伸ばしているので、この図式はもうあんまり機能していません。10代20代には「サブカルって何?オタクとどう違うの???」という人のほう多いと思います。先日のブクマでもそういういう人多かったし。
個人的に、本当にサブカル死んだなー。オタクの時代きてるなーと実感した出来事は、
- ライズエックス、シネセゾンなど、想い出深いミニシアターが10年代に入ってバタバタと閉館。
- WOMBの「アニソンディスコ」、agehaの「あきねっと」、VISIONの「オトカルランド」など、主要音箱系クラブでのオタク系クラブイベント開催。
- TSUTAYAでニコ動系の棚ができるなどオタク棚の拡大。特に新宿店の品揃えはヤバイ。
- サブカル系レンタルCDショップ「ジャニス」ですら、近年オタク棚が絶賛拡大営業中。
といった感じです。
ホント、私の生活範囲内の個人的イメージなんで、頼むから石投げないでください。
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