『利害関係と義務感だけで結婚する人間の不思議』と、たにしさんは前回のエントリで書くべきだった

タイトルが、悪かったです

ta-nishi.hatenablog.com

昨日書いた↑なんですけど、ブコメが全然噛み合っていないと思ったので、id:white_cake さんから教えていただいた「ラブスタイル類型論」を援用し、いまさらながら補足エントリを書いてみます*1


ラブスタイル類型論 - Wikipedia
詳しくは↑のWikiを見ていただくとして、「ラブスタイル類型論」では、恋愛は以下の6つの要素に分けられます。

  • Ludas [ルダス/遊びの愛]
  • Pragma [プラグマ/実利的な愛]
  • Storge [ストーゲイ・ストルゲ/友愛的な愛]
  • Agape [アガペ/愛他的な愛]
  • Eros [エロス/美への愛]
  • Mania [マニア/嫉妬深い愛]


リーの恋愛タイプ測定テスト:LETS-2 恋愛診断


前回の記事には、「結婚生活に燃え上がるような恋愛感情は不要。信頼関係が大事」というコメントが多数寄せられましたが、これはラブスタイル類型論に置き換えれば、「結婚生活には"ストーゲイ"が重要であり、"エロス"は必要ない」という意見だということになります。

私、これはその通りだと思うんですよ。結婚生活で一番重要なのは、ストーゲイ。エロスやアガペもあったほうが「より」望ましいと私は考えていますが、ここは特に異論ありません。


で、これは私の言葉選びが悪かったのですが、「たいして好きでもない相手と結婚する不思議」という一文を、「"エロス"を感じない相手と結婚する不思議」という意味に、みなさんに捉えさせてしまった。

でも、前回の記事で私が想定していたのは、「"エロス"だけでなく"ストーゲイ"も"アガペ"すらも存在せず、"プラグマ(実利)"と義務感だけで繋がっている結婚生活」だったんですね*2。言い換えれば、「利害関係と義務感だけで繋がっている家庭」。私が育ったのは、そういう家庭だった。

だから、みなさんが言う「エロスが無くてもストーゲイがあれば家庭生活は上手くゆく」っていう話は、私の記事と全然噛み合っていないんです。そんなことは、私も知っているんです。


そして私は、自分の両親を見てきた経験と、自分自身の交際経験から、お見合いのようなプラグマから始まった関係は、ストーゲイに至りにくいと考えています。

私の両親は、お見合いというプラグマ的な動機から結婚をし、そして、破綻しました*3

このような結婚は、完全にギャンブルです。ギャンブルに勝って上手くいっている方もいるのは知っていますし、そうした方の人生を否定するつもりもありませんが、失敗例の悲惨さを極間近で見てきた私としては、ここでそんな、その後の人生50年以上を賭けるような、危険なギャンブルを冒したくはない。しっかりと相手との相性を見極め、信頼関係を構築した上で結婚したい。

貴方と私では、人生で見てきた風景が違うのです。


要するにあの記事で私が言いたかったのは、

「ストーゲイもエロスもアガペも存在せず、利害関係と義務感だけで繋がっている結婚生活でも、お前ら結婚したいと思うのかよ!俺が育ったのはそういう家庭だ!俺とお前らでは、人生で見てきた風景が違うんだよ!お前にサンを救えるか!バーカ!バーカ!」

と、いうことだったのでした。言葉選びが悪くてもうしわけない。現場からは、以上です。


ちなみに

上述したラブスタイル類型診断テスト、私の結果は↓みたいな感じでした。

Ludas [遊びの愛] 6/37
Pragma [実利的な愛] 3/37
Storge [友愛的な愛] 15/33
Agape [愛他的な愛] 27/37
Eros [美への愛] 36/37
Mania [嫉妬深い愛] 18/37


リーの恋愛タイプ測定テスト:LETS-2 恋愛診断

日本人平均と比較すると、エロスとアガペがズバ抜けて高くて、ストーゲイとマニアは普通。ルダスとプラグマがやたら低い。超純愛路線。合ってると思いますw

*1:悲しいことにこういうの、ホント読まれないんだよな…

*2:私が『好き』という言葉に含めていたのは、"ストーゲイ"、"アガペ"、"エロス"の3要素。

*3:ここでいう「お見合い」とは、お見合いから数年の付き合いを経て結婚に至るような、お見合いが単に出会いのキッカケだったケースではなく、「お見合いの次に顔を合わせたのが披露宴」というような、相手がどんな人間なのか、まったく解らない状態から始まった結婚です。