2016-01-01から1年間の記事一覧

『聲の形』が見事に描き切った、コミュニケーションの両義性

思春期、私たちは他人に興味がありすぎた アニメ映画、『聲の形』を観た。原作も読んでいたけれど、映画版のほうが物語として解りやすく、より大きく心を揺さぶられる作品だったように思う。この作品は、聴覚障害やいじめといった際どいテーマを扱った作品だ…

幸せは「解釈」の問題。学歴別の生涯年収や婚姻率など統計上の「有利不利」とは別物という話

ta-nishi.hatenablog.com あの記事、私は学歴否定じゃなくて、・学歴はあったほうが有利なのはそのとおりだよ・でも、学歴信仰が行き過ぎると失敗したとき危険だよ・親が子供に伝えるべきは学歴信仰じゃなくて、幸せの多様性だよって話をしたつもりなんだけ…

「いまの日本では、大学くらい出ておかないと幸せになれない」は幻想。90年代『自分らしさ』的個性尊重主義は、いまこそ再評価されるべき

いまの日本では、学歴は個人の人生や幸せをそこまで大きく左右しない anond.hatelabo.jp↑「子供は自分たちと同じ程度に裕福な生涯を過ごせなければならない」「大学くらい出ておかないと子供は幸せになれない」といった親側の意識があり、それが子育てにかか…

あなた方はそこまで心底女性を愛した経験がないから、そういうことを軽々しく言えるのだ

実家は、苦手だ 家庭の都合で、数年ぶりに実家で一晩泊まってきた。 実家は、苦手だ。失われてしまった幸せな過去の記憶を、思い出してしまうから。 10年ほど前、当時付き合っていた彼女*1と一緒に、私は毎週末のように実家に帰っていた。やんごとなき家庭の…

恋愛はキャバクラじゃねぇんだよ

現場からは、以上です。

『アイヌは殺す』周りの騒動を見て、『ポリコレは正義の押し付け』という人達の言うことが解ってしまった

それ、『土人を教育しているつもりの白人の侵略者』になっちゃってませんかね…? possession.hatenablog.com最近炎上している「アイヌは殺す」問題について思ったことがあり、私のTwitterから引用↓。 これは文化間抗争。格ゲーキャラを名前ではなく属性で呼…

私に伴侶はいないけれど

恋人ができた…と思ったら、たった数週間で別れることになった。恋人が別れたがっていることは、細かい行動の変化でわかる。会っていてもどこか素っ気なかったり、メールの頻度が減ったり、約束をドタキャンされたり。これまで付き合ってきた女性で、この予兆…

『ワンピース』のクッソ遅くかったるいストーリー展開に垣間見えるリベラルな「平等主義」について

ワンピース、普通に好きっ子です ネットで言及すると否定派賛美派入り乱れて大乱闘となり、飲み屋で話題にしてはいけないネタ3大巨頭、「政治/宗教/ワンピース」とまで言われるモンスター炎上コンテンツとして有名な尾田栄一郎先生の『ワンピース』ですが…

自らが偽物であるという可能性すら示唆しつつメディアの偏向報道問題に切り込んだ、傑作"社会批判映画" 『FAKE』

ネタバレ注意報! 森達也監督が佐村河内氏のゴーストライター騒動を扱った話題の新作ドキュメンタリー、「FAKE」を鑑賞。死ぬほど面白く、衝撃的な内容でした。森達也ヤバい。最高すぎる。ネタバレ全開、鑑賞済み前提でいくので、ネタバレされたくない方はこ…

『オタクvsサブカルは、ありまぁす!』と、オタクサブカル老害エリート文化人のみなさまに言ってやりたい

何度目だ タイトル、正確には「ありました」と過去形なわけですが。オタク対サブカルという本来はなかった対立項を無理やりデッチ上げたのはまったくロック的感性のないオタクアミーゴスの連中ですよ。@ugtk— 町山智浩 (@TomoMachi) 2016年5月31日↑町山智浩…

ファッションの流行は商売上の都合であり、普遍的なものでは全然ないという事実はもっと周知されるべき

ファッションで一番重要なのは、『流行』ではなく『相性』です 売るために無理やり流行を作るのが標準の業界だからなー。ある意味詐欺ではある。 / 他10コメント https://t.co/qflPO5bh5j “ファッション業界の説明では一般消費者を納得させられない : 南充浩…

ストーカー被害者にも加害者にもなった経験のある私が、『片想いはストーカーのはじまり』という文章を読んで感じたこと

ストーカーは、『相手への一方的な想いの押し付け』から産まれてくる anond.hatelabo.jp 警察沙汰とまではいかないまでも、かつて、待ち伏せや押しかけなどのストーカー行為をしたこともされたこともある身として、↑の増田に強く同意*1。私の経験上、人がス…

二次元や趣味そのものは『後になにも残してくれない』かも知れないけれど、それを通して築き上げた人間関係は一生ものの財産になる

anond.hatelabo.jp 増田はいますぐ速攻でエロゲ愛好家が集うオフ会なりイベントなりへ行き、これまで培ってきたエロゲの知識と経験を総動員してオタ友と居場所を作るべき。同じ趣味であるエロゲを話題にしていれば間も持つし盛り上がるし、オタク同士という…

すばらしい日々

30代中盤のどん底の時期を脱し、ここ数年、自分の人生が幸せなものだと感じることが多くなってきた。「ありのままの自分」のままで自分が認められる「居場所」を持つことができたからだと思う。 思春期のころ、私はいわゆる「天然のいじられキャラ」として通…

ネットでコミュニティの流動性が高まり、『しがらみの薄いつながり』を簡単に作れるようになったことが、若者の『つながり』指向の理由だと思う

若者は『しがらみ』を厭わなくなった…のか? p-shirokuma.hatenadiary.com若いうちからネットにより「つながり」や「しがらみ」を経験し訓練された最近の若者たちは、つながり指向になっているのではないか、というエントリをシロクマ先生が書かれています。…

家族の弱体化によって介護や子育てといった次世代再生産機能を担う人間がいなくなってしまったのは、ぜんぶ個人主義が悪い!

「子育てのコストを誰が負担するのか問題」 togetter.com↑「子育てのコストを誰が負担するのか問題」の話として読みました。無駄に話を大きくすると、昨今の非婚化とか少子化というものは、突き詰めれば「個人主義」と「家族」のふたつがすこぶる相性が悪く…

『謝ったら死ぬ病』も大概だけれど、自らの正義を信じ込み、異なる意見を持つ人間に対し『謝らないと死ぬまで絶対に許さない病』の人間も相当アレだよな

他人から言われて仕方なしにする謝罪なんて意味がない 責任を問われても決して謝らない「謝ったら死ぬ病」にかかっている人を叩く向きも分かるのだけど、一方で謝った人を決して許さず徹底的に追い詰める人も沢山いて、素直に謝るのは多くの場合何の得にもな…